自社の新しい取り組みを記事にして発信したい。公開できる記事にするには、手元の記録から原稿を組み立て、画像を揃え、事実の誤りを点検してサイトへ反映する仕事が必要になる。けれど本業の合間にそれだけの作業を進めるのは容易ではない。Noto AIでは、ゲームづくりの実物と作業記録をAIに渡し、原稿の作成から点検、サイトへの掲載まで任せてみた。公開後のアクセス分析や、日々の仕事からの企画づくりまで任せられる。

もくじ(全 5 節・約 6 分)

01

困りごと

ゲーム記事「AIに能登復興を題材にしたゲームを作らせてみたら」の題、冒頭、公開先への案内

自社の取り組みを外に知らせたいと思っても、手元の記録や写真を読み手に伝わる記事へ仕上げ、公開までこぎ着けるのは簡単ではない。

Noto AIでも、AIで能登を題材にしたゲームを作ったときの記録や実物があった。これをもとに公開したのが、AIに能登復興を題材にしたゲームを作らせてみたら という記事だ。記事の題材や公開の判断は人が行い、実物や記録の調査からサイトへの反映までをAIが進めた。

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02

やったこと

1. 材料から記事を作る

読み手が渡すのは、手元にある取り組みの作業記録や実物、公開できる写真、そして届けたい相手だ。頼み方の例としては、「作業記録と写真を渡すので、読み手に伝わる記事にまとめ、事実の誤りを点検したうえでサイトへ載せてほしい」というように声をかける。

AIは渡された実物や作業記録を調べ、誰に向けて何を書くかを整理して原稿を組み立てる。能登を題材にしたゲームの記事では、ゲームの実物と制作日誌を調べて初稿を作った。原稿ができると、執筆とは別の立場で内容を点検する。期間外の調査を制作期間内の成果に混ぜていないか、まだ一般公開していないものを公開済みと書いていないかを照合し、見つかった誤りを手直しした。

2. サイトに載せ、公開後も直す

AIから返ってくるのは、文章だけではない。画像を配置してサイトへ載せた画面そのものが返ってくる。

トップページで画像が伸びて題や抜粋を押し出したり、ゲーム記事で図の一部が大きく表示されたりする崩れがあったが、指摘を受けてAIが原因を調べて修正した。画面上での崩れがないかまでを確かめ、公開できる状態に整える。

ゲームが一般公開された際には、公開先の案内を受け取ったAIが記事の冒頭や結びなど3か所を更新した。遊べるページへの案内を足し、まだ公開されていないという古い記述を差し替えることで、読むだけでなく読者が実際に遊べる記事へ整えた。

3. アクセスを見て、改善点を出す

毎週月曜の朝、アクセスの数字が自動で集計されて社内のチャットに届く。集まった数字をもとに、AIが数字を読み、どの記事の入口が弱いか、どこを直すべきかといった所見と次の打ち手をまとめる。改善案を採るかは人が決める。記事を公開して終わりにせず、読まれ方の数字を見て改善点を出すところまで進められる。

4. 仕事や事例を見て、企画から回す

日々の作業記録や手元の事例をAIに読ませ、誰に向けて何を書くかという企画から組み立てることもできる。AIが記録を調べて、想定する読み手や頼み方、記事で届ける価値を整理した企画の案を作る。人がその企画を確認して承認すれば、そのまま執筆の仕事へとつなげられる。Noto AIで動画生成・SNS運用代行・自社メディア運用の3本の記事を書いたときも、AIが作業記録から企画を起こした。3本に分けることとタイトルは責任者が決めた。

こうした一連の流れの中で、題材の選定、企画の承認、掲載してよいかの判断、修正案の採否、改善案の採否、そして最終的な公開の決定は人間が行う。判断の要所を人が引き受けることで、実務の広い範囲を安心してAIに任せられる。

03

実際の変化

変わったこと

2026年9月1日未明にゲーム開発や図面立体化など3本の記事をまとめてサイトに公開した
ゲームの公開先を受け取った2026年9月4日に記事冒頭や結びなど3か所の記述を更新した
2026年9月20日に既存8記事の承認された校正内容を反映し題や本文の一致を確認した
画像が伸びて題を押し出していた画面上の表示崩れを指摘に基づき修正した

04

つまずいたところと直し方

前後の調査が混ざり成果を大きく見せてしまう

ゲーム記事の最初の原稿では、10日間のゲーム制作期間より前に行った調査内容まで、期間内の成果に含めてしまう誤りがあった。また、ゲーム自体がまだ一般公開されていない事実も説明から抜け落ちていた。

これに対しては、執筆とは別の視点から元の作業日誌と照合を行った。いつ何を調べ、どの期間で何を作ったのかを切り分け、事前の作業と10日間の成果を明確に分けて書き直した。まだ公開されていない事実も明記することで、誇張を防いだ。

公開後に根拠の誤りが見つかる

図面を立体化して確かめた記事 では、正確さを示す根拠の誤りが公開後に見つかった。元の立体物を作る側と測る側が同じ誤りを共有していたため、事前の確認をすり抜けてしまった。

誤りに気づいた後は、指示を受けて根拠を一から調べ直した。執筆とは別の立場で事実を確認し、訂正版を公開した。AIに作業を任せる場合でも、事前の点検ですべての誤りが防げるわけではない。誤りが見つかったときに、過去の記録を辿って素直に正せる体制を整えておくことが欠かせない。

05

能登の仕事でどう使えるか

自社メディアの運用をAIに任せるやり方は、能登の現場に向けて次のような使い方の提案として考えられる。

①輪島の塗師屋が、木地や漆塗りの作業日誌と道具の写真を渡して修復の歩みを伝える

②珠洲の酒蔵が、仕込みの記録や蔵の写真を渡して季節の酒造りを発信する

③穴水の水産加工会社が、仕入れや加工の手順メモを渡して素材のこだわりを記事にする

④七尾の工務店が、施工日報や現場の写真を渡して職人の工夫を自社サイトに載せる

現場で日々の仕事を進めている会社なら、手元にあるメモや写真、仕入れの記録を材料に、まずは1本の記事化やサイト更新を試すところから始められる。「うちの現場写真や記録から記事が作れるか」「昔作ったままの自社サイトに、新しい取り組みを載せられるか」という相談から始められる。

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実践ノート ・ 2026.09.28 ・ 読了 6 分

SNS運用代行AIエージェント

商品や施工実績の写真はあっても、SNSの投稿を作る時間がない。画像を作り、文章を書き、投稿画面で設定して公開する作業まで、日々の仕事の合間では手が回らない。そこでNoto AIでは、手元にあったWeb記事を材料に、AIへInstagramの投稿作成から公開操作までを任せてみた。画像5枚の構成と投稿文が揃い、公開の手続きから画面の照合まで進んだ。さらに、決まった曜日の定期投稿や、反応を見て次の投稿を直すところまで任せられる。

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